CAGE GALLERY

  • in and out

    渡邉 太地
    in and out

    in•••中、中へ、内側へ

    out•••外、外へ、外側へ

    私は、「可動型の窓」または「どこでも窓」をテーマとし、絵画表現を追求してきました。

    窓というものは本来、壁になり得る場所を「空間可視化」や「換気」と言った理由などで、室内と室外の繋ぎ目として取り付けられる。絵画において、実際の窓と同じように空間を創り出し、その空間への入り口となるような作品を研究してきた。

    本展の2つの作品は、窓の表裏一体を表している。英語では「Two sides of the same window」一つの窓は、in→out、out→inの空間を創り出す。

    そこで私は、CAGE GALLERY の2つの対称的な展示空間にinとoutをテーマとした作品を用いて非対称の空間を創り出すことを考えた。それにより、外から窓を覗くという行為(=out→in)が、2つの作品を通すことで「inとout」の概念を再解釈できると推察した。

    今いる空間はinとoutのどちらに当てはまり、そこから見る二つの作品は何を映し出し、inとoutどちらを意味しているのか…

    是非、ご覧ください。

     

    渡邉 太地

     

    ***

     

    CAGE GALLERY は、4月28日(木)より渡邉 太地「in and out」を開催いたします。

    渡邉は1997年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科油画第一研究室在籍。これまで渡邉は、「窓」というモチーフを発展的に展開させる絵画作品を制作してきました。今年INHERIT GALLERYで開催された「Where I want.」では、ここではない別の空間を壁面上につくり上げる、「可動型の窓」の新作を多数発表しています。

    渡邉の「窓」作品の特徴は、そのプロセスにあります。キャンバスは木枠に固定されないまま描かれ、最終的な工程として枠付けされます。木枠の側面に巻き込まれていく窓のフレームと景色の絵具は文字通り境界線として固定化されますが、作家はそれを「可動」の重要なプロセスとして位置づけます。渡邉の作品において、「描くこと」と「持ち運ぶこと」はひとつの画面を媒介にシームレスな行為となり、「窓を創る」行為の残滓として私たちの目の前に置かれるでしょう。

    本展「in and out」において制作された新作2点の絵画もまた、これまでと同様の試みによって制作されました。渡邉は、CAGE GALLERYの展示環境を「展示空間→窓→屋外と屋内の関係性」として読み解くことにより、内(in)と外(out)の両義性にフォーカスします。対立性をはらんだ窓の絵画は、本ギャラリーに展示されることでその意味をラディカルに顕在させるでしょう。また、抽象と具象の間を行き来しながら制作されていることもまた、複数の両犠牲を後押しします。

    渡邉 太地による「in and out」を是非この機会にご覧ください。

     

     

    展示概要

    in and out

    会期: 2022年4月28日(木) – 7月18日(月)

    点灯時間: 11:00 – 20:00

    会場: CAGE GALLERY

    ハンドアウト:ギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内

     

     

    渡邉 太地 Taichi Watanabe

    1997年、東京生まれ

    東京藝術大学大学院美術研究科油画第一研究室在籍

    シルクスクリーンを用いた版画作品や油画作品を制作。21年7月に版画作品の個展「Footprints」をBEAMS T原宿にて開催。現在は「可動型の窓」を、テーマとした油画作品を中心に制作。実際の窓と同じように壁面上に空間を創り出す絵画表現を追求。22年1月には、油画作品初となる個展「Where I want.」をINHERIT GALLERY にて開催した。