CAGE GALLERY

  • o o

    Mikko Kuorinki
    o o


    o o is a combination of letters, two signs, two cartoon eyeballs staring at the stupefied reader.
    o is an o pen mouth, a shout, a sigh, a circle – sign of awakening. 
    o comes from a hieroglyph signifying an eye. 
    the gaze, the bare stare of the idiot sees the pure wonder of what is there, without prefixed ideas.

     
    o o は、文字の組み合わせであり、2つの記号、あるいは、呆然とした読者を見つめる漫画のような2つの目。
    o は開いた口、叫び、ため息、円であり、覚醒の印。
    o は目を表す象形文字に由来する。
    その視線、愚か者の裸の凝視は、既成概念なしに、そこにある純粋な驚きを見つめる。

     
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    CAGE GALLERY は、2024年10月8日(火) より、ヘルシンキを拠点に活動する現代美術家Mikko Kuorinki(ミッコ・クオリンキ)による「o o 」を開催します。
     
    クオリンキは、トゥルク美術アカデミーで写真を学び、ヘルシンキ芸術デザイン大学でファインアートを専攻、現在はヘルシンキを拠点に写真、テキスト、彫刻などを組み合わせたインスタレーション、パフォーマンスを通して、謎に満ちた固有の世界をつくり出すアーティストです。展示を行う一方でイベントや出版物の制作にも取り組むクオリンキの活動には、ある種のドキュメンタリズムがあり、身の回りにある物事をつぶさにみつめ、留めようとする眼差しが垣間見れます。
     
    本展「o o」は、同時期ヘルシンキで開催されるクオリンキの個展「O O」( Hippolyte, Helsinki)との関連の中で計画されました。アーティストのステイトメントには、oの形象と意味が、独立しながらも関係し合う思考が示されています。CAGE GALLERYの2つの窓と2つのo、それらの連環によって生まれるひとときの出来事は、アーティストの「もの」への眼差しから発せられる、ある1つの世界の記録と言えるでしょう。
     
    クオリンキにとって日本初個展となる本展を、この機会にぜひご覧ください。
     
     
     
     
    展示概要
     
    o o
    Mikko Kuorinki
    会期: 2024年10月8日(火) – 12月8日(日)
    点灯時間: 11:00 – 20:00
    会場: CAGE GALLERY
    ハンドアウト:ギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内
     
     
     
     
    Mikko Kuorinki
     
    1977年生まれ。トゥルク美術アカデミーで写真を学び、ヘルシンキ芸術デザイン大学で美術を専攻。さまざまな技法を組み合わせ、オブジェクト、テキスト、音、写真で構成される作品を制作する。展示の他、イベントや出版物にも精力的に取り組んでいる。クオリンキの作品の中心には、身近にあるものをつかみ取るある種のドキュメンタリズムがあり、一見無意味で日常的な物事にこそ、謎が現れているというアーティストの思考が内在している。
     
    Mikko Kuorinki studied photography at Turku Art Academy and fine arts at the University of Arts and Design in Helsinki. In his works he combines various techniques producing exhibitions consisting of objects, texts, sounds and photographs. Besides exhibitions Kuorinki also works with events and publications. Certain idea of documentarism is at the center of Kuorinki’s practice: he grabs onto what is at hand because often it is this seemingly meaningless and mundane material that unfolds to him as a mystery.
     
    www.kuorinki.com