2つの窓辺
CAGE GALLERY は、1月29日(金)より加瀬 透「2つの窓辺」を開催いたします。
加瀬 透は1987年生まれのグラフィックデザイナー。加瀬はこれまで、グラフィック表現という領野を自由に翻訳しながら様々なアートワークを制作してきました。
「2つの窓辺」と題された本展において加瀬は、「グラフィック表現とはどのように在るか」を簡潔に思索した上で、展示へのアプローチを丁寧に探っていくドキュメンテーションを書き起こすことから開始しました。展示(前期)ではグラフィックが印刷されたカーテンを左右のディスプレイに設置しますが、カーテンは「グラフィック表現」と「ウィンドウディスプレイ」を接地させるメディアであり、ドキュメンテーションからは、これを手がかりに展示内容を構成していくプロセスが読み取れます。
加瀬の試みは、グラフィック表現を用いた展示空間の紐解きであり、一方で、ある特定の場所がグラフィック表現の拠り所となるための導線の計画とも捉えられます。加瀬は「寄生」という言葉でグラフィック表現の性質を言い表しますが、本展においてその意識は複数のレイヤーで通底していると言えるでしょう。
加瀬透の「2つの窓辺」を、是非この機会にご覧ください。
また、加瀬によって執筆された「ドキュメンテーション:「2つの窓辺」」は、ハンドアウト内のQRコードから閲覧可能です。ハンドアウトはギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内に設置。こちらもぜひお手にとってご覧ください。
展示概要
加瀬 透「2つの窓辺」
会期: 2021年1月29日(金) – 4月4日(日) 5月9日(日)※会期延長
点灯時間: 11:00 – 20:00
会場: CAGE GALLERY
ハンドアウト:ギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内(google map)
ドキュメンテーション:「2つの窓辺」
ハンドアウト内のQRコードから閲覧可能。
*展覧会終了時まで随時更新
加瀬 透 Toru Kase
1987年 埼玉県出身。2011年 桑沢デザイン研究所 専攻デザイン科卒業。グラフィックデザインやエディトリアルデザイン等のデザインワーク、またグラフィックワークの制作・提供・展示を中心に活動。主な参加展覧会に「第21回グラフィック「1_WALL」展」(Guardian Garden|2019)、「グラフィズム断章:もうひとつのデザイン史」(クリエイションギャラリーG8|2018)等。
instagram: @kasetoru